天中殺(てんちゅうさつ)は、生まれた日の干支(日柱)によって決まる、天の助けが得にくいとされる時期です。子丑・寅卯・辰巳・午未・申酉・戌亥の6タイプがあり、どのタイプの人にも12年に一度、2年間の天中殺がめぐってきます。
2026年と2027年は、午未天中殺の人にとって天中殺の年です。算命学では「天中殺」、四柱推命では同じ考え方を「空亡(くうぼう)」と呼ぶのが一般的です。調べ方と早見表、空亡との違い、昔から言われてきた過ごし方をまとめました。
天中殺とは
干支は、十干(甲・乙・丙…の10)と十二支(子・丑・寅…の12)を順に組み合わせた、60通りの暦の単位です。十干がひと回りする10日ずつに区切ると(この区切りを「旬」といいます)、10の十干に対して十二支が2つ余ります。この余った2つの十二支が、その旬に生まれた人の天中殺です。
たとえば甲子(きのえね)から癸酉(みずのととり)までの10日間は、甲子・乙丑・丙寅・丁卯・戊辰・己巳・庚午・辛未・壬申・癸酉と並び、十二支は子から酉までしか使われません。残った戌と亥が、この10日間に生まれた人の天中殺で、「戌亥天中殺」と呼びます。年・月・日の十二支がこの2つにあたる時期が、その人の天中殺の時期になります。算命学では、時間の流れが不自然になり、物事が自分の思いとは違う方向へ動きやすい時期とされています。
天中殺には年・月・日がある
天中殺という言葉はよく「2年間」の意味で使われますが、十二支は年にも月にも日にも割り当てられているので、天中殺も3つの長さでめぐってきます。
- 年の天中殺:年の十二支が自分の2支にあたる2年間。12年に一度めぐってきます。いちばん大きな区切りとして語られるのがこれです。
- 月の天中殺:月(節月)の十二支が2支にあたる2か月間。毎年めぐってきます。
- 日の天中殺:日の十二支が2支にあたる日。12日ごとに2日ずつめぐってきます。
日の天中殺まで気にしはじめると、暮らしが窮屈になってしまいます。大事な予定を考えるときに、まず年と月を目安として確かめるくらいで十分です。
天中殺の調べ方
天中殺のタイプは、生まれた「年」ではなく「日」の干支で決まります。調べる手順は2つです。
- 生年月日から、生まれた日の干支(日柱)を調べる。万年暦や、四柱推命の命式で確認できます。
- 日柱が60干支のどの旬に入るかを見て、下の表でタイプを確かめる。
生年月日から天中殺タイプを調べる
| タイプ | この10の日柱に生まれた人 |
|---|---|
| 戌亥天中殺 | 甲子・乙丑・丙寅・丁卯・戊辰・己巳・庚午・辛未・壬申・癸酉 |
| 申酉天中殺 | 甲戌・乙亥・丙子・丁丑・戊寅・己卯・庚辰・辛巳・壬午・癸未 |
| 午未天中殺 | 甲申・乙酉・丙戌・丁亥・戊子・己丑・庚寅・辛卯・壬辰・癸巳 |
| 辰巳天中殺 | 甲午・乙未・丙申・丁酉・戊戌・己亥・庚子・辛丑・壬寅・癸卯 |
| 寅卯天中殺 | 甲辰・乙巳・丙午・丁未・戊申・己酉・庚戌・辛亥・壬子・癸丑 |
| 子丑天中殺 | 甲寅・乙卯・丙辰・丁巳・戊午・己未・庚申・辛酉・壬戌・癸亥 |
日付の変わり目を前日の23時とする流派もあるため、23時台に生まれた人は、使う暦や命式によって日柱がひとつずれることがあります。なお、60干支を10日ずつに分けているので、どのタイプもおよそ6人に1人の割合です。
6タイプ別:天中殺の年と月
天中殺の年は、その年の十二支が自分の天中殺の2支にあたる2年間です。算命学や四柱推命では年の切り替わりを立春とするため、たとえば午未天中殺の2026年・2027年は、2026年の立春(2月4日)から2028年の立春の前日までになります。月の天中殺は毎年2か月ずつ、二十四節気の節入りから数えます。
| タイプ | 生まれた日の干支(日柱) | 天中殺の年(2024〜2035年) | 天中殺の月(節入りから) |
|---|---|---|---|
| 戌亥天中殺 | 甲子〜癸酉 | 2030・2031 | 10月(寒露)〜11月(立冬〜大雪の前日) |
| 申酉天中殺 | 甲戌〜癸未 | 2028・2029 | 8月(立秋)〜9月(白露〜寒露の前日) |
| 午未天中殺 | 甲申〜癸巳 | 2026・2027 | 6月(芒種)〜7月(小暑〜立秋の前日) |
| 辰巳天中殺 | 甲午〜癸卯 | 2024・2025 | 4月(清明)〜5月(立夏〜芒種の前日) |
| 寅卯天中殺 | 甲辰〜癸丑 | 2034・2035 | 2月(立春)〜3月(啓蟄〜清明の前日) |
| 子丑天中殺 | 甲寅〜癸亥 | 2032・2033 | 12月(大雪)〜1月(小寒〜立春の前日) |
- 子丑天中殺:次の天中殺の年は2032年・2033年。毎年の天中殺の月は、大雪(12月7日ごろ)から立春の前日(2月3日ごろ)まで。
- 寅卯天中殺:次は2034年・2035年。毎年の天中殺の月は、立春(2月4日ごろ)から清明の前日(4月4日ごろ)まで。
- 辰巳天中殺:2024年・2025年の天中殺を終えたところで、次は2036年・2037年。毎年の天中殺の月は、清明(4月5日ごろ)から芒種の前日(6月5日ごろ)まで。
- 午未天中殺:2026年・2027年がちょうど天中殺の年。毎年の天中殺の月は、芒種(6月6日ごろ)から立秋の前日(8月7日ごろ)まで。
- 申酉天中殺:次は2028年・2029年。毎年の天中殺の月は、立秋(8月7〜8日ごろ)から寒露の前日(10月7日ごろ)まで。
- 戌亥天中殺:次は2030年・2031年。毎年の天中殺の月は、寒露(10月8日ごろ)から大雪の前日(12月6日ごろ)まで。
月の区切りは、国立天文台が発表する二十四節気の日付によって毎年少しずつ動きます。2027年の場合、寅卯は2月4日〜4月4日、辰巳は4月5日〜6月5日、午未は6月6日〜8月7日、申酉は8月8日〜10月7日、戌亥は10月8日〜12月6日、子丑は12月7日から翌年の節分までが天中殺の月です。
2026〜2027年は午未天中殺
2026年(丙午)と2027年(丁未)は、午未天中殺の人の天中殺の2年間です。日柱が甲申・乙酉・丙戌・丁亥・戊子・己丑・庚寅・辛卯・壬辰・癸巳のどれかにあたる人が、午未天中殺です。2027年は、その2年間の後半にあたります。
辰巳天中殺の人は、2024年・2025年の天中殺を終え、2026年から天中殺明けの年に入っています。申酉天中殺の人は、2028年の立春から天中殺に入ります。同じ年でも、タイプによって置かれている時期はそれぞれ違います。
天中殺と空亡の違い
天中殺と空亡は、出し方が同じです。算命学では「天中殺」、四柱推命では「空亡」と呼ぶことが多く、違うのは使い方です。算命学は天中殺を、年・月・日にめぐってくる時期として重く見ます。10年ごとの運(大運)にも天中殺を見る考え方があります。四柱推命では、命式の年・月・時の十二支に空亡が含まれているかなどを読みますが、中国の四柱推命では空亡をそれほど重視しないとも言われます。
四柱推命の読み方の一例として、日柱から見た空亡の十二支が命式の年柱・月柱・時柱にある場合、年柱なら親や目上、月柱なら兄弟や同世代、時柱なら子どもや晩年といった、その柱が表すものと縁が薄くなりやすい、頼りにしにくい、と読むことがあります。同じ空亡でも、時期として読むか、命式の中の配置として読むかで意味合いが変わります。
六星占術の「大殺界」も、空亡と同じく干支の余りに由来する考え方とされます。また、六曜の「仏滅」はもともと「空亡」「虚亡」とも呼ばれていたという説がありますが、こちらは暦の日の吉凶で、天中殺の空亡とは別のものです。
Maevera の四柱推命(命式)のページでも、日柱から求めた「天中殺(空亡)」を表示しています。
天中殺の過ごし方:昔から言われていること
天中殺の時期には、結婚や転職、独立・起業、引っ越しや家の購入、大きな契約など、自分から新しく始めることは控えたほうがよい、とよく言われます。算命学の学校などでは、与えられた役割を受け身で果たし、勉強や技術の習得、体力づくりに力を注ぐ時期だと説明されています。
ただし、これは占いの伝統的な考え方で、天中殺に始めたことが必ずうまくいかないという根拠があるわけではありません。結婚や仕事のように相手や事情のある決断を、天中殺だけを理由に止める必要はないでしょう。「焦って決めない」「準備に時間をかける」という目安として使うと、2年間を落ち着いて過ごせます。
- 新しく始めることは、準備と相談をいつもより丁寧に
- 学び直しや資格の勉強、体づくりなど、内側を育てることに時間を使う
- 頼まれた役目は誠実に。自分から大きく打って出るのは天中殺明けに
まとめ:天中殺は、自分を育てる2年間
天中殺は生まれた日の干支で決まり、12年に一度、2年間めぐってきます。2026年と2027年は午未天中殺の人の番です。わたしは天中殺を、外に向かって勝負する時期というより、自分の内側を育てる時期だと考えています。命式で自分のタイプを確かめたら、この2年間で何を育てたいか、一緒に考えてみませんか。
