2027年(令和9年)の干支は「丁未(ひのとひつじ)」です。十二支でいえば未(ひつじ)年、十干は丁(ひのと)で、60通りある干支の44番目にあたります。
陰陽五行では、丁は陰の火、未は陰の土。火が土を生む「火生土(かしょうど)」という相生の関係です。読み方と字の意味、干支が切り替わる日、前回の丁未だった1967年のこと、四柱推命や九星から見た2027年まで、ひと通りまとめました。
2027年の干支「丁未」の読み方
丁未は「ひのとひつじ」と読み、音読みでは「ていび」とも読みます。十干の丁を「ひのと(火の弟)」、十二支の未を「ひつじ」と読む組み合わせです。前の年の2026年は丙午(ひのえうま)、次の2028年は戊申(つちのえさる)です。
干支は、十干(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)と十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)を順に組み合わせたもので、60年でひと回りします。西暦を60で割って47が余る年が丁未の年で、前回は1967年(昭和42年)、次は2087年です。
丁と未の意味:火生土の組み合わせ
十干の丁は、五行の「火」の陰にあたります。陽の火である丙を太陽や燃えさかる炎にたとえるのに対し、丁は灯火やろうそくの火のように、穏やかに長く燃える火にたとえられることが多い干です。
十二支の未は、五行では「土」、陰陽では陰。季節では夏の終わりにあたり、旧暦6月(いまの7月ごろ)の、夏の土用を含む時期です。後漢の字書『説文解字』は、未を「味」に通じる字とし、旧暦6月に万物が滋味を備え、木の枝葉が重なり茂るさまだと説明しています。同じ字書は丁についても、夏に万物が充実するさまだと説いています。いずれも古い字書の伝統的な解釈で、現代の文字学では別の説もあります。
丁(火)が未(土)を生む火生土は、五行で互いを生かし合う相生の関係です。内にある熱をゆっくり形にしていく、といったイメージで語られることがあります。ただ、干支によって世の中の出来事や一人ひとりの運勢が決まるわけではありません。一年の向き合い方を考えるための象徴として受け取るのが、ちょうどよい距離感です。
未年(ひつじ年)と羊
十二支に動物を当てる習わしは古く、後漢の王充が著した『論衡』にも、未を羊とする記述があります。もともと十二支は年や月、方角を数えるための記号で、動物はあとから結びつけられたものです。
羊は群れをなして穏やかに暮らす動物であることから、未年は家族の安泰や穏やかさ、協調の象徴として語られることがよくあります。丁の灯火のような温かさと重ねて、「身近な人との時間を大切にする一年」と受け取るのも素敵です。
十干と十二支の基本
十干は、五行(木・火・土・金・水)をそれぞれ陽の「兄(え)」と陰の「弟(と)」に分けたものです。読み方の「ひのと」は「火の弟」、つまり陰の火を表しています。
- 木:甲(きのえ)・乙(きのと)
- 火:丙(ひのえ)・丁(ひのと)
- 土:戊(つちのえ)・己(つちのと)
- 金:庚(かのえ)・辛(かのと)
- 水:壬(みずのえ)・癸(みずのと)
十二支にも五行と陰陽が割り当てられていて、未は土の陰です。干支は陽の干と陽の支、陰の干と陰の支を組み合わせる決まりなので、丁未は陰の干と陰の支の組み合わせになります。60通りの干支がすべてこの形でできています。
干支はいつから切り替わる?元日と立春
年賀状や暮らしの中で使う干支は、元日(1月1日)から「未年」として扱うのが一般的です。一方、四柱推命や九星気学などの占いでは、立春を一年の始まりとします。2027年の立春は2月4日(国立天文台の発表では10時46分)なので、占いの上では2027年2月4日からが丁未の年です。
そのため、2027年1月1日〜2月3日に生まれた赤ちゃんは、暮らしの上では未年生まれでも、四柱推命の年柱は前の年の丙午、九星は2026年の一白水星になります。どの区切りで見るかは、場面によって使い分けられています。
前回の丁未は1967年
60年前の丁未は1967年(昭和42年)でした。前年の1966年は、丙午(ひのえうま)の年に生まれた女性をめぐる迷信の影響で出生数が約136万人まで落ち込みましたが、1967年には約194万人へと大きく持ち直しています(国立社会保障・人口問題研究所『人口統計資料集』)。
1967年生まれの人は、2027年に満60歳、数え年61歳の還暦を迎えます。生まれ年と同じ丁未が60年ぶりにめぐってくる年で、数え年61歳は男性の本厄にあたり、女性も61歳を厄年に含める神社では本厄となります。
未年生まれ(年男・年女)の年齢
2027年の年男・年女は、未年生まれの人です。2027年中に迎える満年齢は次のとおりです。
- 2015年(平成27年)生まれ:12歳
- 2003年(平成15年)生まれ:24歳
- 1991年(平成3年)生まれ:36歳
- 1979年(昭和54年)生まれ:48歳
- 1967年(昭和42年)生まれ:60歳(還暦)
- 1955年(昭和30年)生まれ:72歳
- 1943年(昭和18年)生まれ:84歳
- 1931年(昭和6年)生まれ:96歳
年男・年女はその年の干支にあたる人のことで、節分の豆まき役を務める習わしもあります。四柱推命など立春を年の境とする占いでは、1月1日〜節分に生まれた人を前の年(午年)の生まれとして扱います。
四柱推命と九星から見た2027年
四柱推命では、2027年の年柱が丁未になります。未の中には己(本気)・丁・乙の干が含まれる(蔵干)とされ、丁の火が年の干にも十二支の中にもある年です。自分の命式の日干から見て、丁と己がどの通変星にあたるかで、2027年の受け取り方が変わってきます。
四柱推命の月は、二十四節気の節入りで切り替わります。2027年の月の干支は次のとおりで、7月7日(小暑)から8月7日(立秋の前日)までは月の干支も丁未になり、年と月の干支がそろいます。
- 1月5日〜2月3日:辛丑(まだ2026年・丙午の年の月)
- 2月4日〜3月5日:壬寅
- 3月6日〜4月4日:癸卯
- 4月5日〜5月5日:甲辰
- 5月6日〜6月5日:乙巳
- 6月6日〜7月6日:丙午
- 7月7日〜8月7日:丁未
- 8月8日〜9月7日:戊申
- 9月8日〜10月7日:己酉
- 10月8日〜11月7日:庚戌
- 11月8日〜12月6日:辛亥
- 12月7日〜2028年の小寒の前日:壬子
日付は国立天文台が発表した2027年の二十四節気(節入り)によります。生まれた時刻が節入りの時刻に近い人は、時刻まで含めて確かめてください。
九星気学では、2027年は九紫火星が中宮に入る年で、九紫火星の人は八方塞がりの年回りにあたります。算命学・四柱推命の天中殺でいえば、2026年に続いて午未天中殺の人の天中殺の年です。
丁未はどんな年?
丁未の年を「灯火のような火が、土を温めて育てる年」と読むなら、勢いで一気に進むより、手元にあるものを丁寧に育て、形にしていくことが似合う一年だと言えそうです。もちろんこれは象徴としての読み方で、干支そのものに吉凶が決まっているわけではありません。
干支の年回りは、自分の命式や九星、天中殺と重ねたときに、はじめて自分ごとの意味を持ちはじめます。2027年に何を育てたいかをひとつ決めておくと、丁未の一年がぐっと身近になります。
まとめ:2027年は丁未(ひのとひつじ)
2027年の干支は丁未(ひのとひつじ)。丁は陰の火、未は陰の土で、火が土を生む相生の組み合わせです。暮らしの干支は元日から、占いの上では2月4日の立春から切り替わります。わたしは、干支を一年の合言葉のように使うのが好きです。あなたの命式と丁未がどう響き合うのか、一緒に見てみましょう。
